Corrector
| |
Base | V Ic
o-------|<
-> | |
Ib | V Ie
Emitor
このトランジスタは NPN 型のトランジスタです.
各々流れる電流は Ib,Ic,Ie になり,Ib に制御電流をながすとその電流の量に合わせて Ic に流れる電流の量が変化します.
つまり Ib に増幅されるべき信号を流すと Ic に増幅された信号が出力されることになります.
増幅度
トランジスタの規格表を見ると,hfe という増幅度を示す表記があります.
hfe は Ic/Ib であり,これが増幅度になります.
この値が大きければ大きいほど増幅度に優れているということになります.
大体 hfe の値は 120 くらいが最小値であり,通常最大 300 位,大きいものは 700 くらいの hfe になります.
Vbe
トランジスタに限らずシリコン系の半導体の特性としてP型とN型の間には約 0.6 V 程の電位差が生じます.
C
||Ic Ic|
B |V | /
o-------|< | /
Vb A | | /
| | | /
Vbe--->| E |----+
--- +----|----------Vb
/// 0.0 0.6
もしエミッタ(E) が GND になっていれば,ベースの電圧は 0.6 V になるはずです.
つまりベースには 0.6V 以上の電圧がかからないと,IC に電流が流れないことになります.
これがトランジスタの静特性の一つになります.
これを上手く利用することで種々の使い方が出来ます.
スイッチとしての使い方
トランジスタをリレーの代わりにスイッチとして使う方法があります.
Operational Amplifier の略語で日本語で演算増幅器といいます.
|\
o-------|+\
Vi Zi-> | >---o Vo
o-------|−/ <- Zo
|/
理想的な OP-AMP の特徴は以下の通りです.
私自身も色んな OP-AMP を使いましたが使いやすかったのが TI 社の TL08x シリーズ,ナショセミの OP-07 や LH-0032 等です.
TL-08x は数種類ありましたが基本的な性能は同じで,1つのパッケージの中に入っている数が違うという点があります.ちなみに SR は 13V/u 位ですので,大抵の事には使える万能な OP-AMP です.
OP-07 はオフセット電圧が非常に小さく,精密な計測用に用いていました.SR はあまりなく 1V/u 位だったと記憶しております.用途は ADC などで信号を読み取る際の増幅器に使っていました.
LH-0032 は高速の OP-AMP で SR は 1000V/u と超高速です.このオペアンプの特徴は非常に熱を持つため(高速動作のため熱を出します)パッケージが丸い金属タイプとなっています.また結構高価なため壊すと大変なので結構気を使いましたが,本当に高速なサーボをかけるときなどに使っていました.
このように私自身もその時々に応じて自分の気に入った OP-AMP を持ち使ってきましたので,皆さんもぜひ自分にあった OP-AMP を探し試し,ぜひ自分自身のアプリケーションを広げてみましょう.