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IBM ATの世界

最近 Pentium を使用したとあるPCの開発をしているが,今までのマイコンの世界とは違い(今までは自分の世界だけに浸れたが・・・)今は昔の標準を引きずっているATの世界での事を記載しましょう...

8250


8250...これを見てピンと来た人はまあATを良く知っている人に違いない.また8251と聞いて”なあるほど”と言う人は一般的なマイコンを知っている人でしょう.さてこのLSIはシリアルコミュニケーションのLSIで,昔から(そう10年以上も前から)使われているLSIです.
さて今回この石を拡張したLSI(シリアルが2つ入っている)ものを使用したが,ATのシリアルは実に面白い.それは COM1 〜 COM4 まであるとき下記のような割り込みが割り振られているのた..
COM1 & COM3 : int 4
COM2 & COM4 : int 3
これだと COM1 と COM3 どちらの割り込が発生しているか分からなくなるではないか..と私は思った..今回実にこれで大はまり..まず回路を下記のように単純に組んでみた.このとき回路は追加ボードだったのでシリアルは COM3 , COM4 となった.
    ------
          |
     int  |---------> int 4
          |
    ------+
普通の場合これでうまくいくはずである.またATの割り込みをワイヤードOR接続だと思いこんでしまっている..結果は..実は Winodws95 は問題なく動くし,まあ普通の DOS 関係のもので有れば特に問題はない..ところが Windows-NT のインストールがうまくいかない.途中でマウスポインタがうんともすんとも言わない..
色々と原因解析をした結果,下記の回路だと問題ないことを種々の回路図を見て気がついた...
    ------
          |
     int  |-----|>----> int 4
          |      o
          |      |
     out  |------+
    ------+
解析の結果割り込みレジスタに out 端子の制御ビットがあり,実はATではこの out 端子を制御することにより割り込みが2本以上あってもどのLSIかがソフトウェアを組むことで分かる仕組みになっている.実にまいった...(^^;


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